博士号と引き換えに失ったもの:博士号のデメリット?

この記事は約6分で読めます。

こんにちは。JON@u_rigakubuです。
閲覧ありがとうございます!

前回は博士号をとったらいいことあるよというお話をしました。しかし、取ることで失ってしまうものもあります。来てから後悔しないよう、事前にどのようなデメリットがあるか知ってもらえたらと思います。1

リア充な生活を失う

博士号を取ろうと思うと、どうしても9時17時、週5で働けばOKとは程遠い世界になります。なぜなら、我々は世界で誰もやったことがないことを自分の手で確かめる必要があるからです。

研究にも歴史があります。また競争もあります。他人が少しやって簡単に答えが出るような仕事では学位を取ることができません。よって、学生的・公務員的生活からは程遠い、忙しい生活が待っています。2

遊びを断る回数が増える

僕自身、飲み会や旅行など遊びに誘ってもらっても、研究があるから無理と断ってしまったことは1度や2度ではありません。遊びたい!という人は辞めた方がいいでしょう。

むしろ、遊ぶより研究したいという人が博士課程には向いていると思います。あるいは、研究が好きでなくてもいいので、何か強い目的意識が無い限りはいかない方がいいでしょう。

休日もなんだかんだ働く

もちろん休むことは大切です。休むことも仕事の一部だと言えるでしょう。しかし、研究をしていると休んでいるようで、頭の片隅から研究のことが離れなくなります。むしろ頑張って忘れるという状態に持って行くという感じです。

僕が切り替えが下手なだけかもしれませんが、感覚として、頭のどこかに常に研究が引っかかるというような状態になってしまいます。あるいは、学会が迫っている、どうしてもやりきる実験があるなど、状況次第では土日となく働きます。有給なんてものは当然、ありません。3

周りがどんどん結婚していく

多少の無理な生活は当然だろう!と思われるかもしれません。しかし博士課程在籍中、学年が進んでくるにつれ、どんどん辛くなって行くというのが世の流れのような気がします。そんな中、周りは何が起きるか?学部や修士で出た友人は、社会人経験を2−3年積んで、次々に結婚していきます。

中には子供が生まれた!とか、車を買った!とか、研究室にいる僕からは輝かしい生活でとても羨ましかったです。以下の記事にもあるように、博士に進学すると、結婚が遅れがちなようです。4

院生百分率Vol.01「結婚」
「いや~それ聞けないしょ」的話題もアタシ、アカリク姉さんにかかればタブーなんかないわよ。正直みんな、どうなのよ?今回のテーマはずばり「結婚」!こんな特集、ゼク○ィだって組まないわよ。大学院に進学すると、婚期は遅れる?「全く関係ない」と言い切

親族の死に目に会えない

これは僕だけかもしれませんが、ヨーロッパ滞在中に大好きだった祖母が亡くなってしまいました。その結果、お見舞いはもちろんのこと、葬式にも参加することはできませんでした。

研究者は(たぶん)世界中色々なところへ行くことになるので、親の死に目に会えないということも覚悟しておかなければならないかもしれませんよ。

人間の心を失う

前述の通り、研究は失敗ばかりです。その中でいちいちくよくよしていては始まりません。メンタルを強く持たねばなりません。また、いかに厳しい指導を受けようが、自分を保つ必要があります。

研究がうまくいかず落ち込む

おそらく博士なら誰もが通る道です。実験がうまくいかなかったり、ライバルが出てきたりと、「これで本当に大丈夫なのか?」と徐々に心配になってくるのです。博士号を取得するには、そんなことではへこたれない、鋼の心が必要です。

なんでも疑うようになる

研究者は常識を疑うことが仕事です。そして、自分が主張していることが本当に正しいのか、客観的に検証するという、クリティカルシンキングを常日頃から鍛えられています。

すると、どうなるか?世の中に流れている情報を鵜呑みにできず、その根拠を知りたくなるのです。例えば「セスキ」が最近流行っていますが、何それ?なぜ他の成分より有効なの?害は無いの?と手放しに流行に乗らず、とにかく疑いまくるという反応になってしました。

もはや純粋に他人やテレビの言うこと信じるという純粋な心は失われてしまうのです。

金を失う

アカデミアに行くなら、お金を諦めろとよく言われます。5儲けることを諦めるならまだしも、マイナスが生じます。学振などで、プラスマイナスゼロと思われるかもしれませんが、働いている同期はもっとお金をもらっています。

学振など何ももらっていない場合、だいたい1年ごとに500万くらい損すると考えて間違い無いでしょう。目先の金を気にしてはいけないし、失った以上のリターンがあると信じられるならいいですが、それだけの額を投資して学位を取りに行っているという自覚は必要でしょう。

若さを失う

普通にやったら、20代後半の数年間に博士課程に在籍することになります。すると、以下のようなデメリットがあります。

就職活動にはマイナス

日本だけかもしれませんが、今の所まだまだ年齢で給与が決まる世界です。まあ新卒採用では、なんの実績もない学生を採用するので、そうなって当然です。

その価値観の世界で、「歳を取る」ということは、デメリットでしかありません。職を得るには、歳以上に魅力のある人材になる必要があるということです。但し、前回述べた通り、博士号というのは十分年齢のデメリットを上回るプラスがあります。

あと、1回目の就活はまだいいのですが、転職しようと思った時がきついです。というのも、日本で簡単に転職できるのは、30代前半までというのが相場のようです。よって、職場がクソだったとしても、もし成果が無ければ、転職は難しいかもしれません。博士の会社選びはより慎重に行う必要があるでしょう。

入社後にテンションのギャップを感じる

同期は皆3歳あるいは、5歳場合によってはそれ以上年下です。そうなると、テンションが全然違います。こっちはもうおじさんなのですが、彼彼女らはノリノリです。とても楽しそうです笑

年齢による差は感じますが、まあこちらも楽しくやってはいけるというなら問題ないでしょう。

白髪が増える

僕の周りには、博士課程進学後、白髪が急速に増えたという人が何人かいます。アカデミアには白髪の方を見かける割合が多い気がします。ストレスのせいでしょうか?笑

まあ気のせいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?課程博士は、充実した生活、人の心、金、若さなど、様々な犠牲を払っているということをお分りいただけましたか?6

それでも、それだからこそ取る価値はあると思うので、ぜひあなたも進学を視野に入れて考えてみてください。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

  1. 繰り返しになりますが、僕は博士号には価値があると信じている側の人間です。
  2. 研究で忙しいというのは、ある意味幸せなのかもしれません。やりたいことをやっているのですから。
  3. 逆にいつ休んでもいいっちゃいいのですが。
  4. 諦めないでください。僕のように、奥さんに養ってもらうという選択もあります!教授陣にはヒモをやってたという方も多かったですね笑
  5. そうじゃない、むしろ起業して儲ける必要がある!と主張される先生もごく稀にいらっしゃいますが、大抵は研究を金にするなんてけしからんという発想の方が多いです。
  6. まあけど、こんなことになるのは理学研究科だけかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました