ホワイト研究室の選び方:能力を伸ばせる研究室の選び方

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こんにちは。JON@u_rigakubuです。
閲覧ありがとうございます!

前回、ブラック研究室について警鐘を鳴らしました。今回は逆にいい研究室の選び方についてお話します。1

ホワイトラボと言えば、「コアタイムなし。セミナーは半年に一回。適当に修論を書いたら卒業できる。」こんなイメージでしょうか?しかし、当ブログ的には、このようなラボもオススメしません。

ホワイト研究室の定義

ホワイト=楽というイメージがあるかも知れませんが、その認識は危険です。なぜなら、そのようなラボに行っても、研究能力は身に付かないからです。僕はバイオ系で生き残って行くには、能力を身につける必要があると考えています。

生き残り戦略その1:

社会に出て活躍できる能力を身につける

就活とは何か?その1:評価基準の経時変化より

よって、真にホワイトな研究室とは、

研究能力・社会人基礎力を伸ばすことのできる、教育効果の高いラボ」のことだと考えています。ただ難しいのが、世の中のラボは大きく分けて以下に2分されます。

  • 「放置されて楽だが指導もされない」(世の中で言われるホワイトラボ)
  • 「パワハラ上等で厳しく指導される」(世の中で言われるブラックラボ)

能力を伸ばすためには、厳しいラボに行かないとダメだよねというのが、僕の立場です。しかし、本当にヤバいラボはいくつも存在します。よって、きっちり指導は受けられるが、パワハラされないという絶妙なラボを探しましょう。

具体的には、以下のようなラボは理想的だと思います。

  • 丁寧に実験指導してもらえる
  • 論文やプレゼンテーション、予算獲得の指導もしてもらえる
  • メンバーが明るく精力的に仕事をしている
  • 大変だが、成功すれば大きい魅力的なテーマがある
  • 将来に繋がる技術やコネを身に付けられる

なかなか探すのは難しいですが、あなたが歳を取るごとに指導はされなくなります。よって、学位を取るまでのラボ選びというのはめちゃくちゃ大事です。将来いい研究者になれるかどうかは、いい指導者に巡り合えるかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

ホワイト研究室の見分け方

ブラックなところは、外から見てある程度明確な地雷を避けられる気がしますが、よいラボを見極めるのは結構難しいと思います。とはいえ、以下はある程度は参考になるかと思います。

研究業績がある

論文が出ないラボはダメですが、なかなか論文が出ないけど出たら所謂トップジャーナルやその姉妹紙2ばかりというところは、行くべき研究室の候補です。精神的・肉体的に自分を追い込みつつも指導はしっかり受けられる、という大きな教育効果が期待されます。(そして業績も!)

ただ、人が辞めまくってる可能性もあるので、注意しましょう。また、そんなラボに来る人はめちゃくちゃ優秀で、やる気に溢れた人ばかりです。そこで切磋琢磨することに喜びを見出せないなら辞めたほうがいいでしょう。

そこそこにいい論文が定期的に出ているラボは、指導と辛さのバランスがいいと思います。程よい指導を受けたいというなら、そのようなラボを探しましょう。

研究費がある

金があればあるほど、業績は出やすいです。例えば、プレキャストゲルと言って、タンパク質電気泳動のゲルを作製済みのものを購入する、など、金で時間を買っています。

業績は出やすくなるのでいいですが、行き過ぎると金がないと実験できないという体質になってしまいますし、知識も浅くなります。その点を注意した上で、ある程度はお金のあるところを選びましょう。

前回の繰り返しになりますが、科研費の有無は以下で簡単に調べられることです。

KAKEN — 研究者をさがす

ホワイト研究室の探し方:研究室に滞在してみる

外から見ても分からないと言いました。ではどうするか?中から見るしかないでしょう。人の雰囲気や指導の様子や先生や学生の人となりなど、身近に目で見て体験するのです。

以下に、研究室に滞在する方法を述べます。

「学部生の頃に実験を手伝わせて」とお願いする

夏休みの間だけでもいいです。まず、興味のありそうな研究室を探したら、お願いして何かやらせてもらいましょう。多分断られることはないはずです。

実験が無理なら、セミナーに参加するだけでもいいでしょう。とにかく、中に入って見て見ましょう。

大学によっては、制度として学部生のインターンや早期配属をしているところもあると聞きます。そのような制度があるなら、使わない手はないですよ!

技術員としてバイトする

合法的に入るのに、技術員バイトに応募するというのがあります。子育て支援でやっていたり、単に科研費で技術員を雇っていたりしています。研究室ホームページや大学のホームページで確認もできますし、以下のサイトは技術員募集でよく用いられています。登録したらいいでしょう。(ただ、フルタイムとかが多いかも。。)

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共同研究をする

これは院生や研究員にしかできませんが、次に興味のあるラボと何か一緒に仕事をしてみるといいでしょう。もし学振など、自分で予算を持っていれば、共同研究は比較的通りやすいと思います。

本当に自分が入る前に、1度ラボに足を踏み入れて仕事をするというのはいい経験になります。会社で言う所のインターンですね。

学生に聞く

とにかく、情報を先輩から聞き出すことです。あるいは、直接は知らなくても誰か紹介してくれるはずです。もしあなたが学部生なら、実際にラボにいる学生に「ぶっちゃけどうなん?」って聞いてみるのが、一番いいです。

あなたが何を気にするかは分かりませんが、あなたにとってのホワイト研究室かどうかを聞いて確認しましょう。

以前も言いましたが、質問することをサボりすぎです!絶対に所属している学生から直接話を聞かずに配属されるのはやめましょう。3

あなたにとってのホワイト研究室を探そう!

結局は、何を研究室に求めるかということです。生き残り戦略的には、厳しいラボできちっと教育され、力をつけるということがいい気がします。

しかし、楽なラボに行って大学生活をエンジョイするという考え方もまた一理あるでしょう。(実際、そんな人ほど就活では評価されるという話もあります。。)あなたが何を求めるかによって、ホワイトの定義は変わってきます。そこをよく考えてから行く先を選びましょう。

楽をしたい人にとっては厳しいラボはブラックに感じますし、能力を伸ばしたい人にとっては何もしてくれないラボがブラックに感じます。

また何よりも重要なのが、教授を人として信頼できるかどうかです。あるいは、こいつと一緒に仕事をしたいと思えるかどうかです。人間なので、合う合わないはあります。何が許せて何がダメなのか、自分の価値観に合う人かをよく見極めましょう。それはあなたにしかできないことです。

まとめ

いかがでしたか?研究室選びの参考にしてもらえると幸いです。楽をすると必ず自分に返ってきます。きちんと精神をやられずに、能力を伸ばせるラボを選びましょう。

というか、なぜこんな研究とは本質的に関係のない基準でラボを選ばないとダメなのでしょうか。。「やりたい研究だけで選んでもいい指導が受けられる」というどこでもホワイト状態に早くなって欲しいものです。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

  1. もしPIの方からしたら何を偉そうに!と思われるかもしれません。しかし、学生や研究員の立場から見たらこのように見えているとご理解頂けると幸いです。
  2. Nature, Cell, Scienceがトップジャーナルと言われています。姉妹紙とは、Nature Cell Biologyなど、トップジャーナルと同系列の雑誌です。名前の聞いたことある雑誌=めちゃくちゃ凄いと思っていいです。
  3. たまに、学生が外れでとても嫌なやつって場合もあるようですよ。研究員とかでもたまに本当に変な奴がいます。

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