これだけはダメ:バイオ実験における危険行為

研究
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こんにちは。JON@u_rigakubuです。
閲覧ありがとうございます!

バイオ実験は比較的安全な実験と言われています。有機化学系では、試薬を落としたら爆発炎上して即死亡といった危険な実験もたくさんあるそうですが、バイオ系はそんなことはありません。

しかし僅かながらですが、やってはいけないことがあるので、おさらいしておきましょう。1

火とエタノールには要注意

バイオ実験の基本は無菌操作ですね。その為、バイオ実験とエタノール消毒というのは切ってもきれない関係にあります。エタノールは可燃物なので、使用の際は注意しましょう。

注意点1:火の近くで使わない

当たり前ですが、爆発します。よく周りをみてから使いましょう。

注意点2:十分乾かしてから実験する

手をエタノール消毒した直後にバーナーで試薬瓶を炙ったら、引火して手が燃え上がるという恐ろしいことになります。ちゃんと乾かしましょう。

注意点3:エタノールをこぼさない

こぼして広がったところに引火すると、ものすごい勢いで燃え広がります。しかし、すぐに消えるので落ち着いて、濡れ雑巾をかぶせるなど適切な処置をしましょう。

注意点4:髪を燃やさない

女性限定ですが、バーナーで無菌操作しているときに、前髪を焦がすということは稀にあります。気をつけましょう。

オートクレーブは要注意

バイオ実験で最もありふれている操作のうちの1つですが、高温で加圧されているという、最も危険な状況でもあります。気を緩めたら病院送りになります。

注意点1:蓋を密閉しない

必ず緩めてから、そして緩んでいることを確認してからスタートしましょう。

注意点2:作動中に弁を開けない

当たり前ですが、水蒸気が漏れてきます。絶対にやめましょう。

注意点3:瓶を急冷しない

オートクレーブ直後に、急いで瓶を冷やそうとしてはいけません。割れます。同時に蓋を密閉していたなんて起これば悲劇です。やめましょう。

電子レンジも要注意

これも、電気泳動用ゲルを溶かす為によくやるかと思います。しかし、オートクレーブ同様なかなかに危険です

注意点1:蓋を密閉しない

オートクレーブより電子レンジの方がより危険です。必ず、蓋を密閉しないようにしましょう。というか、蓋つきのものを電子レンジで加熱するのはやめましょう。

ゲル作るなら、三角フラスコでもできますよね?以前紹介した失敗しないルール作りとは、例えばこういうことです。

注意点2:軍手だけで触らない

軍手を使って熱いものを触るというのは、よくやるかもしれません。しかし、これは危険です。

軍手は水を吸うので、こぼれて染み込んできた場合火傷の範囲が広がるという被害を広げる効果を産みます。よって、ゴム製の水を吸わないグローブを使いましょう。なければ、少し心許ないですが、軍手の上にビニール手袋でも代用できます。

液体窒素も要注意

コンピテントセル作製などで使用することもあるかと思いますが、これも危険です。死亡事故も報告されています。

注意点:床にこぼさない

気化すると、体積が爆発的に膨張し窒息します。床に大量にこぼすことはやめましょう。

大型遠心機も要注意

新型の機械は安全に気を配られていて比較的安全です。しかし、旧型は危険です。バランスが崩れたまま遠心すると、ローターが機械を突き破って出てくるとか出てこないとか聞いたことがあります。

あるいは、ボロボロの機械を使っていたら煙を吹いたなんてこともあったそうな。

注意点:遠心機のバランスに要注意(特に古い機械)

その他

RI実験はもちろん危険ですが、危ないと分かってやっていますよね?その分、普段に起きる事故よりマシです。あとはNMRなど、磁力を使う系が多少は気をつけないとダメですかね?

普通、危険なウイルスを使うこともないでしょうし、特殊な生物を飼わない限りは基本は安全だと思います。

とはいうものの、ラボに配属されたら何がヤバいかよく聞きましょう。上のような危機管理が徹底して教育されない所もあります。その場合、自分の身は自分で守るしかありません。たまたま運がいいからセーフなのではなく、100%安全なルール作りをしましょう。

まとめ

いかがでしたか?僅かな点に注意をすれば安全な実験であるということをご理解頂けましたか?しかし、油断は禁物です。事故を起こさないよう、この記事で再確認してもらえたら幸いです。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

  1. 事故を起こすと、命を落とさないまでも、入院して研究にも支障がでます。実験中の怪我で、学位審査が受けられなかったという話を聞いたことがあります。

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