大企業で幸せになれる人と不幸になる人:理系人材は大企業に向いていない?

この記事は約6分で読めます。

これまで、バイオ系の研究職は異常に倍率が高く、就職職に就くのが厳しいというお話をしてきました。

その原因は、バイオ系の勤先が少ないというのもあるのですが、みんなが大企業ばかり受けるからそんなことになるのです。

今日は2ヶ月間インターンに行った僕の経験や大企業で働く友人達の話から、大企業がどんなところに見えたかというお話をします。本当に大企業に入ってあなたは幸せになれますか?

大企業のバイオ系研究職は学歴至上主義

また学歴かと思いますよね?僕も本当にウンザリしていて、早く社会が変わって欲しいと思っています。しかし、大企業は異常なまでの学歴社会です。

僕がインターンに行ったとある大企業では、(一応伏せておきますが、誰もが名前を知っている会社です。)同じ課には東大・京大がほとんど。たまに他の旧帝大の人がいるだけでした。

何が恐ろしいかって、なぜかインターン生である僕も、社員の出身大学が分かるくらいに学歴の話が出てくるのです。修士か博士かということももちろん分かります。1

そして、同じラボ出身の人が同じ職場で何人か働いていたりします。

あるいはとある製薬メーカに就職して行った同期も、似たようなものだと行っていて、東大京大ではない人で集められた部署がある(逆にいうと、そこ以外ほぼ全員その2つの大学の出身者)って感じらしいです。

頭おかしいですよね?だからダメなんだとも思いますが、実際どうしようもないし、そこそこ業績は出しているので変えることはできないのでしょう。

もし学歴にコンプレックスを感じているなら、大企業には入らない方がいいでしょう。

優秀な社員が腐るほどいる

大企業の新卒採用は数百人単位です。しかも、高学歴・高倍率も相まって”めちゃくちゃ”優秀です。コミュ力があって、研究ができて、勤勉。おまけにイケメンだったりします。まさに優等生って感じの人たちの集まりです。そして周りに合わせて波風立てずに生きています。

その中で出世していくというのはかなり厳しいと思いませんか?また、理系の本分は波風立ててでも、ロジカルに真理を追求するということですよね。

年功序列=年上の無能社員が高給で萎える

これは優秀な若手が揃って口にすることです。若いうちは働いても給料が安いです。2
そして、逆にバブル期に入社して会社にしがみついていた人間が、なんの成果もあげていないのに給料だけ高いと文句を言っていました。

それで幸せな生活を送れるんだから、頑張らなくてもいいよね?って気持ちになるそうです。いつまで会社が存続するんだという問題はありますが、そこそこやって耐えて将来そこそこ高い給料が欲しいというなら行くといいでしょう。ただ、ストイックに研究を突き詰めてきた理系のあなたには、物足りないかもしれません。

職種を選べない

日本だけだと思うのですが、大企業に入ると研究職も問答無用で配置換えされます。博士号をとったけど、人事をやっている人とか普通にいました。それ自体はいいことだとは思うのですが、基本的には選べないと思った方がいいでしょう。

これ自体は多少は改善されていくとは思うのですが。。今の所、多くの日系企業では、当たり前のように職種を変えるということは行われるでしょう。どうしても研究を続けたいなら、大企業はよくないと思います。

上司と仕事内容・場所は選べない

職種と同様に、どこで誰と何をするか?というのは運次第です。自分でコントロールすることはできません。以下の記事でも紹介しましたが、説明会で紹介された仕事を希望したが、入ってみたら部署ごとなかったなんてことは余裕で起きます。

意に沿わない研究テーマ、そして転勤や配置換え、クソ上司の元に配属ということは稀によくあることです。よって出世できるかどうかは運ゲーです。自分の出世やテーマ、環境が運によって左右されたくないなら、やめておいた方がいいでしょう。

いつ飛ばされるか分からない

上にも似ていますが、部署ごと閉鎖ということを平気でしてきます。2000年代に製薬会社(特に外資)がこぞって日本の研究所を閉鎖したのは有名な話です。

閉鎖したらどうなるかというと、主に以下の3つがあります。

  • 部署ごと他の会社に売りに出される
  • 依願退職者が募られるので応募して転職
  • 社内でやりたくもない業務に従事

また、歳をとれば楽して高給かもしれません。ただ、自分たちがその年になるまで、会社は存在するのか?って話ですよね。会社に自分の命運を握られたいか?という話です。

転職できない

大企業に入れば転職できる」これは多くの大企業の人が信じてやみません。しかし、ウソです。


根拠は、能力を伸ばし、業績を残すことが難しいからです。大企業はチームで成果を出すということをして、各個人がどのような能力をつけるかということはあまり気にしていません。そして、いかに大きな仕事をしようとも(あるいは大きいからこそ)自分がどの部分を担当したか?というのは不明瞭です。

よって、転職に必要な能力と業績を身につけにくいということです。

この仮説を確かめるため、転職エージェントに会いに行って、「大企業に入ったら転職に有利って本当ですか?」と聞いたのですが、やはりウソだと言われました。

入って骨を埋める覚悟がないなら、やめておいた方がいいかもしれません。

研修(思想教育)が長い

大企業に入ると大抵、創業者が偉いです。よって、その思想を植え付けるという作業を新卒の社員に課します。大人数が同じ方向を向いて仕事をするには必要なのでしょう。

そして、数ヶ月ひどい場合は半年に渡る研修が待っています。要は座学や工場研修などで、研究とは全く関係のない時間を過ごすことになります。そんな回りくどいことはしたくないし、興味もないというならやめた方がいいでしょう。

まとめ:大企業で幸せになれる人・不幸になる人

確かに、社員の皆さんは優秀で人間としても魅力的でした。そして給与水準もそこそこ高く、完全週休2日制は当たり前3産休育休は当たり前という良い部分も確かに存在します。そこに魅力を感じるなら(会社が潰れない限り)入ったら幸せかもしれません。

しかし、研究をどうしても続けたい、年功序列より実力主義、自分で自分の人生をコントロールしたいという人は、大企業に入ったらストレスを感じると思います。

理系って研究が好きで、研究を続けたいって人多いですよね?また権威より実力を(建前上は)の世界ですし、職場や研究テーマは自分で選びたいですよね?よって大企業は向いてないじゃないでしょうか?というお話でした。4

  1. ちなみに学部生の研究職はゼロです。
  2. 安いと言っても400−500万はもらえるようですが。
  3. 逆にバイオの実験は辛そうでしたけどね。。休日の仕込みとかができないので。
  4. じゃあなんでお前は大企業に入るんだって話ですよね?笑 僕にはまた別の目標があるのです。時がきたら記事にできればとは思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました